最近、ローカロリーや脂質糖質カットをうたったお菓子をよく見かけます。しかし、「味は劣るだろう」という先入観から、今まであえて手にすることはありませんでした。
そんな筆者が、低糖質スイーツ専門ブランドの「青山デカーボ」を知ったのはおよそ半年前。職場の先輩から転職祝いとしてギフト缶をいただいたことがきっかけでした。
いただいたときは、まるで宝石箱のようなかわいらしいパッケージに心惹かれました。開けると中には低糖質チョコレートが。口にしてみて、糖質が抑えられているとは思えないほどおいしいことに驚き、今まで持っていた先入観が崩れたのを覚えています。
青山デカーボの低糖質スイーツをぜひ、甘いものを心おきなく楽しみたい人にすすめたい。そう思い立ち取材のお願いをしたところ、なんと商品開発担当の上松孝さん直々にお話を聞かせていただけることに。
さっそく、青山デカーボ世田谷営業所にお邪魔して、低糖質スイーツ誕生の経緯やこだわりを伺いました。
目次
低糖質スイーツ誕生までの道のり
ーー「低糖質」にこだわったスイーツを始めようと思ったきっかけを教えてください。
四年ほど前、「日本は糖尿病患者が非常に多い」というニュースを目にしたことがきっかけです。糖尿病に悩まされている人が多い現実を、どうも見過ごせませんでした。
その後、とある著書から「糖質をコントロールすることで、様々な病気のリスクを回避できる」ことを初めて知り、非常に関心を持ちました。本を参考にしながら、まず自分で低糖質生活を実践してみることにしたんです。
ーー低糖質生活を続けることで、何か変化はありましたか?
血液検査の結果が全て正常値内に収まり、体重も5kg落ちました。結果が出たことで、低糖質生活が健康維持につながることを身をもって実感しましたね。そんな低糖質の素晴らしさをスイーツにも応用できたら、昼夜気にせず食べられる理想のお菓子ができると考え、低糖質スイーツ作りに挑戦することに決めました。
ーーご自身の体験が、低糖質スイーツを作るきっかけになったのですね!
ええ。以前の会社でも、卵や小麦アレルギーの方でも食べられるスイーツを手掛けていましたので、その経験を生かして、まずはチョコレート作りからはじめました。
ーー完成までどれくらい時間がかかりましたか?
1年ほどかかりましたね。いくら低糖質であってもおいしくないとスイーツとは言えないので、味には徹底的にこだわりました。試行錯誤を繰り返してようやく完成したのが、ラインナップのひとつである、ビューティーショコラです。
ビューティーショコラが完成したと同時に、大切な方への贈りものこそ、おいしくて身体に優しい低糖質スイーツを選んでほしい思いから、低糖質スイーツギフト専門のブランド、青山デカーボを立ち上げました。
低糖質なのに甘くて風味豊か!おいしさの秘密は・・・?
ーービューティーショコラを初めていただいたとき、砂糖不使用なのに、口の中にほど良い甘さとカカオの濃厚さが広がって驚いたのを覚えています。砂糖の代わりに何が甘みとして使われているのでしょうか?
ありがとうございます。砂糖のかわりに「エリスリトール」を使っています。
ーーエリスリトールとは?
甘味料のひとつですね。植物性由来で、甘味料の中で一番身体にやさしく、摂取しても血糖値が上がらないことが特徴です。
ーーなるほど!糖質が気になる方でも安心していただけますね。
そうですね。実際に、ビューティーショコラを食べた後、血糖値を時間おきに測定する検証も行いました。本当に血糖値が上がらないことも実証済なので、ストレスを感じることなく食べられますよ。
砂糖不使用なのはもちろんですが、小麦粉の代わりに食物繊維、クランチには大豆パフを使用し、身体にやさしい素材を厳選して仕上げています。
アートを取り入れたパッケージデザインが大人気
ーー青山デカーボさんの商品は、かわいらしいパッケージデザインばかりで、思わず顔がほころんでしまいます。
ありがとうございます。実は、青山デカーボを立ち上げた当初、低糖質のスイーツは世の中にほとんど認知されていませんでした。
自信を持って世に送り出せる低糖質スイーツを作っても、手にとってもらえなければ意味がない。最初の印象はパッケージが決め手になると思い、パッケージデザインにもこだわろうと考えました。
他にはないオリジナリティを出すためにも、様々なアーティストさんとコラボしたデザインのパッケージ製作に注力しています。
ーーなるほど。そもそもアーテイストさんとコラボしようと思ったきっかけは何ですか?
もともと知り合いでもあった、アーテイストのやましたあつこさんにイラストを描いてもらったことが始まりです。
HPのデザインやお菓子の小袋のデザインもやましたさんが手掛けているのですが、ありがたいことにお客様の反響が大きく、かわいらしいとお褒めの言葉をいただくことが多かったんです。
魅力的なアートは人の心を引き付けると強く感じました。
現在も、SNSなどを通じて様々なアーティストさんに声をかけ、何度も話を重ねながらデザインを考えています。
ーー特に人気のあるパッケージはどれですか?
「ジュエルボタン缶」です。アクセサリー作家チャンパカさんとコラボして製作しました。購入時に、ゴムに付けるボタンをお客様に選んでいただく試みが、非常に好評です。
ーー宝石みたい!たくさん並べられたボタンを見るだけでワクワクします。
ボタンは、世界各国から輸入しています。十ヵ国以上あるかな。運が良いと一点ものに巡り合えることもありますよ。
ーー選んで手に取るだけでまるでその国に行った気分を味わえそう……気軽に海外に行けないご時世だからこそ心に響く、素敵なデザインですね。
ありがとうございます。新商品の「ビューティーショコラケーキ」も人気ですよ。
こちらもジュエルボタン缶と同じように、お好きな「花言葉」カードを選べます。フラワードレスデザイナーの葉菜桜花子さんがイラストを描いてくださいました。
中のケーキは砂糖、小麦粉不使用。米粉を使用して焼き上げています。
ーープレゼントする相手にぴったりの花言葉を探しながらカードを選ぶの、想像するだけで楽しいです。商品に付属するボタンやカードをあえてお客様に選んでいただく工夫も、他にはないオリジナリティを出すためでしょうか?
ええ。他がやっていないことをやることで、お客様に喜んでもらいたい一心ですね。
正直、ジュエルボタン缶は世界中からボタンを輸入して集めなければならないため、販売までに手間を要するんです。それでも、お客様には手に取ってもらったときの感動や、どれにしようか悩みながら選ぶ楽しみを体感してもらいたいと思っています。
そういった体験はきっと心に残るはずですし、体験がきっかけで、青山デカーボの商品をおすすめしていただけたり、大切な方へのギフトとして選んでいただけたら、こんなにうれしいことはありません。
今後は「ビーガン×低糖質」スイーツに挑戦
ーー今後、注力していきたいことを教えてください。
現在、ビーガンの方に向けた低糖質スイーツの開発を進めています。
ビーガンスイーツは最近話題に上がりますが、実はビーガンと低糖質を組み合わせたスイーツを作るのは至難の業なんです。さらに限られた材料で開発しなければならないので。
理想のヘルシースイーツである「ビーガン×低糖質」を実現すべく、動いているところです。
ーービーガンスイーツの開発に伴って、パッケージデザインも新しくなるのでしょうか?
ええ。パッケージデザインも新たに製作中です。ぜひまたHPをチェックしてみてください!
ーー完成が待ち遠しいです!楽しみにしております。上松さん、本日は貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました!
(写真提供:青山デカーボ)
【青山デカーボの低糖質スイーツ購入はこちらから】
〇青山デカーボ世田谷営業所・アクセス
・住所:〒156-0043 世田谷区松原2-38-9明大前グランドハイツ1F
明大前駅から徒歩4分
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:土日
※オンラインショップ・世田谷営業所の他にも、新宿伊勢丹本館1F・ISETAN Seed等でお買い求めいただけます。
詳細は公式サイトまたは、Instagramをご覧ください。
〇公式HP:https://www.aoyama-decarbo.com/
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