生活と暮らしの狭間を写した東詩歩さんが見つめる、しなやかな生き方とは
“「生活」はなんの変哲もなく、「暮らし」のようにいつもきれいではない。 しかし、それでも、生活のゆらぎなるものを静かに、ただ静かに、賛美していたい。” 2021年11月の終わり、和歌山県紀の川市のとあるオフィスで、「生活...
“「生活」はなんの変哲もなく、「暮らし」のようにいつもきれいではない。 しかし、それでも、生活のゆらぎなるものを静かに、ただ静かに、賛美していたい。” 2021年11月の終わり、和歌山県紀の川市のとあるオフィスで、「生活...
「一人じゃできなかったと思います。みんながいたからできたんです」 朗らかな笑顔を向けながら、その女性は首を振った。ここは大阪市北区の中之島にある超高層ビル、関西ビルディングの一角にあるオフィス。久しぶりの大...
「自分の刺繍した作品が、初めてパリコレのランウェイで発表されたときは嬉しかったですね。家族や友達に『これ、私が刺繍したんだよ!』って写真を送っちゃいました」 正木アキさんは現在、パリで活動中の刺繍職人だ。アキさんが専門と...
「ヴィーナスの誕生」を描いた“ボッティチェッリ”って、どことなく卑猥な響きだよな。 目の前のPCモニターには白紙の原稿が開かれている。気に入った文章が書けず、もう小一時間は書いては消してを繰り返している。頭を抱えながらも...
本を読んでいると、ある文章が目にとまった。 今の私は、様々な偶然性の奇跡的な組み合わせによって成立しています。私という個性は、単純な因果関係では説明できない天文学的な縁起によって構成されています。私は存在しなかったかも...
ずっと好きなものがある。それが「バファローズ」――。 今年11月、オリックス・バファローズは25年ぶりに日本シリーズ進出を決めた。 わたしはオリックス・ブルーウェーブ時代からのファンではなく、大阪近鉄バファローズ時代から...
大人にとって、歳を重ねて遠ざかる“先生”という存在。ひと昔前はよく力に任せて怒られたものだが、いまではそれも少し懐かしい。とはいえ時代も移り、世は令和。今どきの先生は、どういう経緯で教壇に立ち、どういう風に子どもに接して...
歳を重ねても、自分が何者なのか、何をしたいのか、何を幸せと感じるのかわからなくなることはありませんか。絵描き・ほしのしほさんがそんな状態から一歩踏み出したのは、45歳の時でした。コネクションや後ろ盾など何もなかったのに、...
青森県八戸市でオンラインアシスタントの会社、株式会社リモートストーリーズを経営している、田中美華(タナカミカ)さん。 7歳と4歳のお子さんを持つ母親でもある彼女は、大学卒業後に学習塾の立ち上げに携わり、店舗拡大に奔走して...
ベトナム中部の都市、ダナン。ベトナム戦争時にアメリカ軍の拠点となっていたダナンは被害が大きく、戦後も街は荒れていた。しかし、15年ほど前からリゾート開発が進んだことで観光業が盛り上がってきている。 「ベトナム第三の都市」...