あなたはドクターペッパーを飲んだことがあるだろうか?
僕はあの甘ったるさと香りが大好きで、暑い日に急に飲みたくなりコンビニに駆け込むこともしばしばあるのだが、友達に勧めるとだいたい低評価でびっくり。
ネットなら同志がいるだろうと「ドクペ 美味しい」で検索しているのに「ドクペのどこが美味しんですか?マズイです」という知恵袋が1ページ目に出てくるほどの不人気さ。
別に不人気でも構わない、誰がなんと言おうと僕はドクペが好きだ。
だけど、一つだけ許せないことがある。それが…
これである。
みな口を揃えて「杏仁豆腐の味がする」と言うのだ。僕が飲んでいるのはドクペであって、杏仁豆腐を飲んでいるわけではない。ドクペはドクペ、杏仁豆腐は杏仁豆腐だ。もしも杏仁豆腐ジュースが発売されても決して口にはしないだろう。
だが、あまりにも杏仁、杏仁と言われ続けると流石に不安になってくる。本当にドクペと杏仁は違うものなのか、実は杏仁豆腐を溶かしただけではないのか?だめだ、気になって夜も眠れない。
僕は安眠を得るために、ドクペと杏仁豆腐が別物だと証明しなければいけない。
目次
ドクターペッパーで杏仁豆腐を作ってみる
そもそも杏仁豆腐を杏仁豆腐たらしめているものはなんなのか、調べてみると「杏仁霜」という杏の実の種の殻を取り除いて粉にしたものが鍵のようで、簡単に作り方をまとめると
①鍋に水、砂糖、杏仁霜を入れて煮る。牛乳を半分加えて混ぜる。
②ふやかしたゼラチンを溶かして残りの牛乳、生クリームを混ぜる。
③器に移して冷やす
以上である。つまり、杏仁霜がないとただの牛乳プリンなのだ。
今回は杏仁霜と水をドクターペッパーで代用して杏仁豆腐を作っていく。完成した「ドクペ豆腐」が杏仁豆腐の味になれば、僕が愛飲していた飲み物は杏仁豆腐を溶かしたものということになる。
ドクペを火にかけ、調理開始。
材料はこんな感じ。みんなの味方「DELISH KITCHEN」のレシピを参考にしました。
本体
- ドクターペッパー 100cc
- 砂糖 大さじ2
- 牛乳 250cc
- 生クリーム 50cc
- クコの実 6粒
- 冷水 大さじ2
- 粉ゼラチン 5g
シロップ
- 水 80cc
- 砂糖 大さじ2
- レモン汁 大さじ1
下準備としてゼラチンを少量の水にふやかして調理開始!
まずはドクペを火にかけ、「シュワ〜ッ!!!」といい感じの音を出しながら炭酸を抜きます。静かになったら砂糖を投入。3分ほど経ったら牛乳を半分投入!
牛乳とドクペ、普通に考えて絶対合わないぞ…。
火を止めてゼラチンを溶かし、残りの牛乳と生クリームも入れて混ぜれば汁が完成!
あとは冷蔵庫で冷やすだけ。不安…
〜2時間後〜
水、砂糖を入れた耐熱容器をラップをかけずに20秒加熱、レモン汁を加えて混ぜたシロップを準備。
冷蔵庫から取り出したらシロップをかけ、水に入れてふやかしたクコの実を乗せれば…
完成!!!
「ていねいなくらし」みたいな写真が撮れたけど中身はドクペなんだよな…。
「ドクペ豆腐」のお味は…
おそるおそる口に運ぶと…
うまい!!!!!!けど、ドクペの味はしない!!!
杏仁豆腐ってより、牛乳プリン…?シロップに混ぜたレモンの酸味と、ぷるっとした牛乳の甘味が美味しいんだけど…杏仁豆腐ではないなこれ。
牛乳比率が高くて、ドクペが負けてしまったのかもしれない。これだとドクペ=杏仁豆腐派を納得させることはできない。
ドクペの量を増やしてみる
次はドクペが負けないようにしてもらうため、ドクペと牛乳の比率を反対にしてみよう。
ドクペを250ccm、牛乳を100cc入れた。先程の杏仁豆腐よりも心なしか赤茶色になっている。
あいかわらず「ていねいなくらし」をしてそうな写真だけど、ドクペ濃度はさっきの倍以上。果たしてお味は…
杏仁豆腐だ!!!!!
やばい、これ本当に杏仁豆腐の味がする。最初に作った時にガッツリ感じた牛乳の味が見事になくなって、完全に杏仁豆腐の味になってる…!
純粋に美味しい杏仁豆腐すぎて、いつの間にか完食。悔しい。
ドクターペッパーは杏仁豆腐だった。
悔しいけど、ドクターペッパーは杏仁豆腐だったのだ。残念だが認めるしかない。
しかし、この不毛な実験のおかげでドクペ豆腐はめちゃくちゃ美味しいことがわかったので、あなたもぜひ試して欲しい。そして、もし美味しいと感じたなら、ドクペにもぜひチャレンジしてほしい。
杏仁だろうと、杏仁じゃなかろうと、ドクペユーザーが増えてくれることこそが、僕にとっては一番幸せなのだ。
─と、綺麗事でまとめようとしたけど、やっぱり悔しい。本当はもっと濃いドクペ豆腐も作ってドクペ=杏仁派を煽り倒す予定だったのに、見事に返り討ちにあってしまった。
悔しさが僕の心をチクチクと刺激する。どうやら今晩は、眠れない夜になりそうだ。