あの日、教壇に出川哲朗を見た。
小学校低学年でローマ字の存在を知った時には、なるほど、これを使ってアップルをAPPURUと書けば英語になるのだなと甚く感心したものであるが、それからやや暫くしてどうやらそういうことではないらしいと判明した時の絶望、あれこ...
小学校低学年でローマ字の存在を知った時には、なるほど、これを使ってアップルをAPPURUと書けば英語になるのだなと甚く感心したものであるが、それからやや暫くしてどうやらそういうことではないらしいと判明した時の絶望、あれこ...
ラーメン評論家があらゆる意味で話題だ。 実は話題となったのはその評論内容とはまた別の事なのだが、これを機にそもそも飲食店の評論とは何か、グルメレビューに求められるものは何かといった議論に発展していた。 「評論家」という肩...
「なぜそんなに文章が上手なんだい?」 青いベンチに座った僕に誰かが問いかける。 「何かコツでもあるのかい?」 コツならいくらでもある。見えないものを見ようとしたり、落っことしたものを拾うために来た道を戻ったり、守りたい人...
2回目の寄稿となる。 前回書かせて頂いた「言葉は人を連れてゆく」は、存分にビビった。 そもそも無名のおっさんが書く記事を読んでくれる稀有な人など本当にいるのだろうかという不安の中、高円寺の外れにある宇宙ステーションで、打...
「オメラスから歩み去る人々」という短編小説を読んだ。 ジブリでも映画化されたゲド戦記を書いたアーシュラ・K・ル=グウィンの作品なのだが、ディストピアというか、この世界で起こっていることをわかりやすく物語にしている。 話の...
めんどくさいのが苦手だ。 追われてなにかをやることから、逃げて、逃げて、先延ばしにしてしまう。 例えば、仕事。 件名に【緊急!!!!!】と書かれていて嫌な予感のするメールはつい見なかったことにしてしまうし、...
どうしても布団の中から出たくない。このまま気が済むまで眠り続けていたい。 子どものころ、そう思うことがよくあった。たいてい日曜の朝にこのような怠け者に成り下がるのだけれど、原因はおそらく親から命じられた習い事にあったと思...
「昨晩、204号室のやつが女を連れ込んでいたぞ。単身用の契約なのに契約違反だろっ。管理会社ならちゃんと契約を守らせろよ!!」今朝も元気に管理会社にクレームをいれてくるおじさんがいる。 古いアパートに設備投資...
「あそこなんだか作りそこねた落とし穴みたいなところじゃない?」 村上春樹の小説「ノルウェイの森」でそんな風に表現された町、北海道旭川市。私はその旭川市で小学校から大学まで過ごした。盆地のため、夏は暑く冬はバカみたいに寒い...
飲食に使う道具は多種多様に存在し、日本においては箸やスプーン、フォークが多く使用されている。それらは食事シーンを便利にする道具であり、多くのメニューに使用される汎用性の高さを持つものが多い一方、飲むという一芸に特化したス...