『売りたくない売主さんの話』
騒々しくセミが鳴く真夏のことだった。 大事な土地契約の日だ。きちんとした格好をしようと、汗をかきながらもジャケットを羽織って契約会場である不動産屋に入った。そこにはぼくに物件情報をくれたブローカーA、その先でこの話を聞い...
騒々しくセミが鳴く真夏のことだった。 大事な土地契約の日だ。きちんとした格好をしようと、汗をかきながらもジャケットを羽織って契約会場である不動産屋に入った。そこにはぼくに物件情報をくれたブローカーA、その先でこの話を聞い...
「昨晩、204号室のやつが女を連れ込んでいたぞ。単身用の契約なのに契約違反だろっ。管理会社ならちゃんと契約を守らせろよ!!」今朝も元気に管理会社にクレームをいれてくるおじさんがいる。 古いアパートに設備投資...
夏休みに実家のオカンと電話をしていて。「あんた仕事の調子はどうなの?」みたいなことを聞かれたので、うっかり素のまま「いやー、最近はすっかり暇でやることがないよ」と言ったものだから(※前回コラム参照) なにやら誤解を招いて...
5時間42分。 これが何の時間かというと、先の1ヶ月間にこまかく記録してみたぼくの労働時間だ。ギュギュギュっと圧縮すると、いよいよ1日分にまで減ってしまった。 ぼくの仕事は不動産投資で、つまりは大家さ...
「あれ、そんなパンツ持っていたっけ?」 風呂に入ろうと服を脱いでいる時、廊下から妻に声をかけられた。すごいな、夫のパンツの種類を把握しているのか。ぼくは愛されてるな。 「ああ、今日は漏らしたからね」 ...
といっても5歳さんは11万人だし、前澤社長は1088万人だし、それがどうしたという話なんですが、5万人って、ちょっとした市や町くらいの人数なんですよ。すごくないですか?ここですごいと思ってくれないと、ここから先の記...